ロボットの今後について 現場へ介護ロボットを導入する際の課題

介護ロボットを導入するうえでの課題

私たちの生活の中へ、徐々にロボットが入り込みはじめている。ロボット式掃除機などは、かなり多くの家庭に普及してきているだろう。人が手をかけていた仕事を任せることができるというのが、ロボットの大きなメリットだ。仕事においても、同様のことがいえるだろう。
近年、人手不足を補うためにロボットへの期待が高まっている。特に、今後ニーズが高まる介護分野では仕事に就く人も少なく、介護ロボットの導入が検討されているのだ。すでに一部導入しているところもあり、今後利用が広がっていくことが予想される。しかし、介護ロボットの使用には課題もいくつかあるようだ。
介護は、人と人とのかかわりが大きな役割を果たすことも少なくない。例えば、家族やスタッフとの会話も、認知症の進行を抑えるのに役立つことがある。そういったものは、いくら技術が進んだからといって、すべてロボットがカバーできるものではないだろう。また、イレギュラーな状況や細かい変化に対応する必要がある仕事というのも、導入時の課題となる。体調の急変などに対応する際、ロボットで果たしてどこまで対応できるのかということだ。
ロボットは、あくまで介護の仕事の補助として利用する方が賢明かもしれない。もちろん、運搬など人の労力を減らす方向での利用は、積極的に進めていくべきといえる。しかし、コミュニケーションに置いては、やはり十分対応できる人材を用意しておきたいところだ。介護する側が、余裕を持ったコミュニケーションができる手助けをするものとして、介護ロボットを活用していくのが一番いいだろう。